ホタルは小さな星をおうちへ送る

アンネリーゼ・マース 著

Trinity Books · 2026年11月2日

ホタルと、まいごの星と、夜空ぜんぶと過ごす、ひと月のおやすみ前

読む時間の目安: 約4時間10分(1分に360字で読んだ場合)

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ページ数208ページ

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基本情報

著者ドイツ アンネリーゼ・マース
カテゴリー寝る前のおはなし / 動物が主人公 / 読み聞かせ短編集 / 朗読用の短編
本の言語日本語
発売日2026年11月2日
ページ数208ページ
商品番号TB-W0010-JA
読む時間の目安約4時間10分(1分に360字で読んだ場合)
印刷用PDFA5判・本文PDFと表紙PDF(塗り足しつき:3mm/3.175mm の2種類がダウンロード可能です。) · 208ページ

この本のカテゴリー

カテゴリー物語寝る前のおはなし

カテゴリー物語動物が主人公

カテゴリー子ども向け読み聞かせ短編集

カテゴリーことば・読み物朗読用の短編

本の紹介

「ランプはついている。ドアはすぐそこ。ここはぜんぶだいじょうぶ。」小さな家の庭に、ネルという小さな星が落ちてきた。ミントのはっぱの下で光るネルを見つけたのは、ホタルのピム。夜の風にのって、ふたりは毎晩、あついさばく、雪の森、島のすなはま、田んぼ、こおりの国へ出かけていく。行く先々で、みんなが星の言いつたえを話してくれる。ひと月分、30のおやすみのおはなし。ピムとネルは話を聞き、空をよく見て、さいごにネルをおうちへ帰す。

30の夜と、まいごの星と、いつもまどについているランプ。

ある夜、ジューンは門のそばに小さな光を見つける。ミントのはっぱの下にいたのは、とんがりが曲がって、光がふるえている小さな星。名前はネル。空のどこが自分の場所なのか、わからなくなってしまった。ホタルのピムは、エイダおばあちゃんのランプのそばに、ティーカップのベッドを作ってあげる。そして、いっしょにネルの場所をさがそうと約束する。

4日めの夜から、夜の風がピムとネルを、夜になっているところへ運んでいく。キツネはたき火の話をし、ノウサギは穴のあいた黒い毛布の話をし、ウミガメたちは星を一つのこらずかぞえようとする。やがて、ぼうえんきょうを持った女の子や、漁師さん、パン屋さん、ペンギンたちが、月や星やホタルについて、わかっていることを教えてくれる。古い言いつたえは、一つずつ、やさしく正されていく。

1話は、声に出して読むと7〜8分ほど。毎晩もどってくる2つの言葉があるので、子どもはすぐにいっしょに言えるようになる。どの夜も終わりに向かってゆっくり、しずかになり、朝が来る前に、かならず小さな家に帰ってくる。

ひと晩ずつ、こんな時間がすごせます

  • 毎回、おうちに無事に帰ってくるおはなしで眠りにつく
  • 毎晩もどってくる2つの言葉を、いっしょに声に出す
  • 夜になっている30のちがう場所をたずねる
  • 星や月の言いつたえを聞き、そのあとで、わかっていることを知る
  • 自分のまどから、月や星や、またたく光を見つける
  • まどにランプをつけて、だれかがいつも待っていてくれると感じる

目次

  • ホタルは小さな星をおうちへ送る
  • 三十の夜の地図
  • 第1部 星が小さな家におりてくる
  • 1日め 小さな星が、にわにおちてくる。
    1. ミントの中の光
    2. 門のところのジューン
    3. はじめての夜のみまもり
  • 2日め ピムは、星にあたたかいベッドを作る。
    1. ティーカップのベッド
    2. にわのやわらかいもの
    3. エイダおばあちゃんと、昼間の星
    4. 昼間のおひるね
    5. まどべの光
  • 3日め 年とったフクロウは、星をわるい子だと言う。
    1. 古いカシの木のえだ
    2. はっぱの中の声
もっと見る
  • 4日め 夜の風が、ふたりをはこんで、すなの上をとぶ。
    1. まどべから、上へ、遠くへ
    2. すなの山の上のキツネ
    3. 遠くのたき火
    4. すなの夜に見るもの
  • 5日め ねむっている森に、雪がそっとふる。
    1. 雪の上のすな
    2. ぐっすりねむる森
    3. あなの中のノウサギ
    4. あなだらけのもうふ
    5. あなの中で、ぬくぬく
    6. 雪のむこうのまど
  • 6日め ウミガメたちは、星をかぞえようとする。
    1. あたたかいすなはま
    2. すなの上でかぞえる
    3. まどからかぞえる光
  • 第2部 夜について、みんなが話すこと
  • 7日め ひつじかいは、月が自分でランプをともすと言う。
    1. わたげの中のピンクのかいがら
    2. 山の空気をのぼって
    3. ベンチのひつじかい
    4. 自分のランプ
    5. 月あかりでヒツジをかぞえる
    6. 水おけの中の星
    7. 山を下りて、おうちへ
  • 8日め 田んぼの水には、どれにも空がある。
    1. おかの上の水のかいだん
    2. カエルのがっしょう
    3. 水の中のネルの光
    4. 水の中にさがす空
  • 9日め 星たちは、やねの上の男の子にウインクする。
    1. えんとつと、せんたくもの
    2. 遠くでも、同じ星
  • 10日め せかいじゅうのみんなが同じ星を見ていると、シマウマは言う。
    1. ひろい草の国
    2. 月あかりのしまもよう
    3. みんなに一つの空
    4. ピムの足のたね
    5. ねる前に見つけるしるし
  • 11日め コウモリたちは、ホタルはこわれた星のかけらだと言う。
    1. しずくのおちるはっぱ
    2. イチジクの木のコウモリ
    3. こわれた星のお話
    4. イチジクの木のしつもん
    5. はっぱの下の雨
    6. 帰り道のみどりのはっぱ
  • 12日め ピムとネルは、また小さな家で休む。
    1. まどべのはっぱ
    2. まどべのねがいごと
    3. こいしい夜の小さなあかり
  • 第3部 もう少し近くで見る
  • 13日め ぼうえんきょうをもった女の子が月を見る。
    1. おかの上のぼうえんきょう
    2. ひつじかいの言いつたえ
    3. ピムの光とボール
    4. 月にあたるたいようの光
    5. 帰り道のぎん色の道
  • 14日め 星は、朝になってもまだそこにいる。
    1. 夜明け前の岩のはまべ
    2. きえていく星
    3. たいようの中のピムの光
    4. 光の中にかくれているもの
  • 15日め みなとの上の空気は、いつもうごいている。
    1. 夜のみなとのふね
    2. やねの上の男の子の言いつたえ
    3. 高いところでうごく空気
    4. ランタンの上のゆれる空気
    5. 海の近くのひくい星
    6. ピムへのしつもん
    7. みなとを出ていくランタン
    8. 小さなまどの一つのランプ
  • 16日め ピムは、自分の光の作りかたを知る。
    1. ホタルでいっぱいの川べりの草原
    2. 草の中の光のあいず
    3. 夏のやみの小さなあかり
  • 17日め 夜のあいだに、空ぜんたいがゆっくりまわる。
    1. しずかなみずうみのテント
    2. マツの木の上の星
    3. ほとりでくるくる
    4. 空をわたるたいよう
    5. 風にのってきたあたたかいパン
    6. まわる空の下のランプ
  • 18日め 星は、ずっと遠くにある大きなたいようだ。
    1. れんがのかまどのパンやさん
    2. きみのまどから見る遠いたいよう
  • 第4部 空が見せてくれるもの
  • 19日め 北にある星が一つ、ほとんどうごかない。
    1. 北のはてのこおりのキツネ
    2. こおりのもり上がりのしるし
    3. 北にあるシルのランプ
    4. ほっきょくせいの下でまつランプ
  • 20日め 南のペンギンたちは、ちがう空を見ている。
    1. 南へのいちばん長いたび
    2. ペンギンのむれ
    3. 頭の上のふしぎな星
    4. シマウマの言いつたえを、正しく
    5. タップのはねのおくりもの
    6. せかいの上と下から見る星
  • 21日め 星たちは、くらい夜にいろいろな色をまとう。
    1. かわいた野原の空
    2. おじいさんのおき火
    3. 赤い毛糸
  • 22日め 夜空は、きせつといっしょにかわる。
    1. ティーカップのちょうむすび
    2. くらやみのリンゴの木
    3. ホリスのまるいさんぽ
    4. たいようのまわりの一年
    5. 秋のまどの星
  • 23日め ながれ星は、小さな小さなちりのつぶだ。
    1. まどべのリンゴ
    2. しまのテント
    3. 草むらのサギ
    4. 水の上の光のすじ
    5. うちゅうのちり
    6. ミラのねがいごと
    7. 白い小石
  • 24日め 星の光は、とても長いみちのりをたびしてくる。
    1. たねのよこの小石
    2. 点でいっぱいのノート
    3. とても遠くからの光
    4. まどにとどく古い光
  • 第5部 おうちへの長い道
  • 25日め ネルは、おうちの形を思い出す。
    1. 点のページ
    2. やねの上のたこ
  • 26日め 明るいあかりは、かすかな小さな星をかくしてしまう。
    1. ジューンのたこの絵
    2. 町のオレンジ色のあかり
    3. オットーとほうき
    4. ランプのむこうのくらい野原
    5. まどから見るかすかな星
  • 27日め 雲が、おかの上の空をおおう。
    1. にわの上のはい色の雲
    2. アナグマの石のかべ
    3. 雲のまど
  • 28日め ピムとネルは、友だちにさよならを言う。
    1. おわかれの夜
    2. あたたかいすなやまのキツネ
    3. 雪のくぼみのノウサギ
    4. 月夜のすなはまのカメのあしあと
    5. たくさんの友だちと、年とったフクロウ
    6. まどから見るさよならの光
  • 29日め 夜の風は、ネルを自分のばしょまでもち上げる。
    1. カシのえだのフクロウ
    2. にわの門でのさよなら
    3. 長いのぼりみち
    4. たこのしっぽの光
  • 30日め 小さな家の上に、新しい光がかがやく。
    1. からっぽのティーカップ
    2. ピムのしずかな朝
    3. 高いところの光
    4. つけたままのランプ
    5. さいごのまどの光
  • みじかいねんぴょう
  • かぞくや読書会のための手引き
  • この本に出てくるなかまたち
  • 奥付

出版社より

ホタルと、まいごの星と、夜空ぜんぶと過ごす、ひと月のおやすみ前

1話1話が、小さな旅として完結している。子どもからの手紙か、暗やみの中の声で始まり、新しい場所へ飛んでいき、ネルがティーカップで眠るまどべに帰ってくる。まん中は生き生きと、終わりはゆっくり。一日の最後の数分が、しずかに過ぎていく。

本にはやさしい流れがある。はじめの12夜では、人や生きものが空についての古い言いつたえを話し、ピムはただ耳をかたむける。あとの夜では、その言いつたえをもう一度よく見て、月や星やホタルについての、かんたんで正しい事実がそこに入る。

小さなものが、夜から夜へと旅をする。草のたね、しまもようの小石、赤いマフラー、ペンギンの羽。まどべにならんだそれを見つけて、どこから来たのかを思い出すのも、子どもたちの楽しみになる。

巻末には、旅の短い年表、いっしょに話したり遊んだりするための手引き、ピムとネルが出会うみんなの一覧がある。

評価のポイント

  • ひと月の毎晩に1話ずつ、30の短いおはなし
  • 子どもがおぼえてしまう、くり返しの2つの言葉
  • 空についての、かんたんで正しい事実が、おはなしの中で語られる
  • まどから見つけてみたい、小さな3つのことで終わる夜もある

こんな人におすすめ

  • ひと月の毎晩、おだやかなおはなしを読みたいご家族
  • 星や月について、たくさん質問する子ども
  • 声に出して読み、眠る前に少しだけ言葉を交わしたい大人

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